Windowsユーザーを混乱の渦に巻き込んでいるアップグレード問題。
政府は先日、半強制的なアップグレードの法的問題について「回答困難」との答弁書を公表したばかりでしたが、
6月22日、消費者庁はとうとう、異例の注意喚起リストを公開しました。
公開されたリスト
http://www.caa.go.jp/adjustments/pdf/160622adjustments_1.pdf
Macユーザーのために簡単に説明しておくと、
普段のアップデートを自動更新にしておくと勝手に「Windows10」にアップデートされたり、更新を切っていても、
定期的に右下にポップアップ広告が現れ、拒否しようにも「今すぐアップグレード」と「あとでアップグレード」しかボタンがなく、
ポップアップを閉じようと「X」ボタンを押すと更新が開始するというとんでもない仕様なのです。
そもそも何故Microsoft社(以下MS)はこんな暴挙に出たのか。
ユーザーの情報収集が目的だの、違法コピー対策だの、莫大な費用がかかる7や8のサポートを早く止めたいだの
様々な憶測が飛び交っていますが、実際のところはMS内部の人間にしか分かりません。
ただユーザーを混乱させ、業務に多大な影響を与えているのは事実。
MSは私企業ですが、その市場占有率を考えると、鉄道のように公共性が非常に高い特殊ケースです。
行政の民間介入は慎重でなければなりませんが、今後同様のことが起こることも十分考えられますから、
何らかの対策をしてもらいたいと思っていたところ、思いの外の素早い対応に少々驚いています。
ちなみにネット上で大不評の「Windows10」ですが、
私自身は、新品ノート(サブ機)で10を使っていて、
ソフトや周辺機器に問題がなかったので、メイン機もアップデートしました。
使い勝手が変わったので最初は少し戸惑いましたが、慣れたらとても快適で満足しています。