政府は、貸切バスの事業許可を5年毎の更新制にする道路運送法改正の閣議決定をしました。
貸切バスとは、自動車を使って旅客を運送する事業のうち、乗車定員11名以上の自動車を貸し切る事業形態をいいます。
貸切バス事業を営むには、国土交通大臣の許可を取る必要があり、
運行管理体制などの厳しい要件を充たさなければなりません。
しかし、一度取ってしまえば無期限で有効なため、
その後にずさんな管理が行われても行政によるチェックが働かないことが問題視されていました。
軽井沢のスキーバス事故の反省から、改正案では、5年の更新制を導入。
事業者の収益や安全対策に対する資金があるかなどをチェックし、不十分なら許可を更新できなくなります。
また、運行管理などで国の改善命令に従わない場合の罰金の引き上げ(100万→1億)、
経営者の懲役刑なども織り込まれています。