消費者庁は、ABCマートに対して、景品表示法違反(有利誤認)の再発防止を求める措置命令を出しました。
有利誤認とは、実際のものよりも著しく有利だと消費者に誤認させるような表示を言います。
通常、他社メーカーが製造した商品を販売する場合、
メーカーが希望小売価格を設定し、それを基準に小売店が販売価格を決めることが多いです。
例えば、
メーカー希望小売価格:10,000円 セール価格:8,000円
と言った表示をすることは問題ないのですが、
今回、ABCマートは自社ブランドの商品にも同様の表示を行なったことで問題になりました。
つまり、自分で希望小売価格を決めたはずのに、
それに対してさらにセール価格を設定するのはおかしい、二重価格表示だというわけです。
ABCマートの場合は架空価格といった悪質なものではありませんでしたが、
それでも消費者に誤解を与える恐れありと行政は判断しました。
我々が普段買い物をする際、絶対的な金額だけでなく、
どれだけ安くなっているかという相対的価格も気にしますから、
こうした表示はしっかり取り締まってほしいものです。