運送業を営むには経営許可を取る必要がありますが、
許可申請にあたっては、原則として「運行管理者」という国家資格者を置かなければなりません。
資格を取るには「運行管理者試験」に合格する必要があり、合格率3割となかなかの難関です。
その試験で集団カンニングが発覚し、偽計業務妨害で9人も書類送検されたそうです。
一人が途中退席し模範解答を作成。それを仲間8人にメールで一斉送信するという手口だそうですが、
試験中にスマホをいじっていれば、いくらなんでもすぐバレるでしょう。
また全員同じ回答だったようで、
不合格にならない程度に適当に間違えるくらいのことも思いつかなかったのでしょうか(笑)
ズルにしても少々お粗末すぎです。
ポイントは、カンニングが偽計業務妨害にあたるという点です。
試験センターの業務を妨害したと判断されるわけですから、たかがカンニングと侮ってはいけません。
そもそも運送業者に運行管理者を設置させるのは、適切な運行状況を維持管理するため。
勉強すらしていない「ニセ管理者」が担当していたとしたら、
車両が事故を起こす可能性が高くなり、一般人にとっても他人事じゃありません。