渋谷区におけるホテル旅館開業の大きな足かせになっていた
「ラブホテル建築規制条例」が改正され今年の10月1日に施行されます。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/jorei/jorei/hotel.html
この条例は、10年前に渋谷区独自に制定されたもので、
当時ラブホテルが少女に対する性犯罪の温床になっていたため、
ラブホテルの新たな建築を禁止することが目的でした。
これがまた非常に厳しい規定で、「普通の」ホテル・旅館を建築しようにも、区長の同意が必要だったり、
設備などが1つでも引っかかるとラブホテルとみなされてしまい、
事実上、新規オープンが不可能になっていました。
条例制定後の10年間で新規にオープンした「普通の宿泊施設」はわずかに8件。
その結果、渋谷区は、新宿・池袋など他の繁華街に比べて、
極端に宿泊施設が少なくなってしまいました。(新宿の4分の1しかないそうです)
もっともこれは許可を取った施設に限った話で、
実際は数多くの無許可の違法業者が蔓延っているとも言われています。
政府は、東京オリンピックに向けて、
訪日外国人観光客を2000万人から4000万人まで増やすことを目指していますが、
宿泊施設の不足が課題となっています。
10年前に比べて渋谷もかなり平和になったような気がします。
厳しすぎる現行規制は時代の流れに合わなくなってきたということなのでしょう。