登山やスキー用品等で有名なICI石井スポーツが、旅行業の無登録営業で社長ら7人が書類送検されたそうです。
旅行業とは、簡単に言うと、お客様からお金を頂いて、旅行を企画・実施する業態をいいますが、
ビジネスとして行うには旅行業法上の国土交通大臣の登録をしなければなりません。
石井スポーツは、2011年に登山学校をオープンし、当初は旅行会社に業務を依頼していたそうですが、
今年から登録せずに自社で宿泊施設の予約の手配などを行ったようです。
旅行業の登録には、会社に一定の資産があることが要件になっており、
万が一事故などがあったときに、被害者に十分な補償が行えるようにしています。
しかし無登録だと、こうした資産のチェックが入らないので、
万が一の時は被害者は何の補償も受けられないということも考えられます。
同社は「利益がなかったから登録は不要だと思った」などと弁明しているそうですが、
当然、利益の有無と登録の要否は関係ありません。
業界大手で、専門性の高いはずの企業としては大変お粗末です。
最近は空前の登山ブームだそうですが、他に比べて大変危険度が高い遊びです。
旅行会社のツアーなどを使って計画する際には、必ず登録業者かどうかをチェックするようにしましょう。
今回のように、大手だからと言って安心できません。