(2)合同会社という選択
2016年7月7日
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(1)会社の種類を決めよう

会社の種類

 

いざ会社を作ろうと思ったら、まずどんな種類の会社を作るか決めなければなりません。

会社には以下の4つの種類があります。

 

・株式会社

・合名会社

・合資会社

・合同会社

 

株式会社以外はあまり聞き慣れないのではないでしょうか。

下の3つは総称して「持分会社」といい、2006年の会社法改正により新たに創設されたものです。

 

あれ?有限会社は?と思われた方も多いかと思います。

有限会社は同じ2006年改正により廃止され、現在は作ることが出来ません。

それ以前に存在した有限会社はそのまま続けることが出来るので、 今現在は存在する有限会社はすべて2006年以前に設立された会社ということになります。

 

 

持分会社とは

 

持分会社は、株式会社の手続や組織を大幅に簡略化した制度です。

株式会社がその運営・組織・手続について会社法でガチガチに決められているのに対し、 持分会社はかなり自由度が高いのも特徴です。

 

1番の違いは、株式会社が原則として出資した人が株主になり、株主が取締役を選んで経営を委任するのに対し、 持分会社は出資した人が経営も行う点です。

この出資・経営を行う人を会社法上「社員」といいますが、一般的に言われる「会社の正規雇用者」という意味ではないのでご注意下さい。

 

株式会社ですと、何かを決めようと思ったら、取締役会や株主総会を開催しなければなりませんが、 持分会社であれば社員だけで決めることが出来るので、迅速な経営判断が可能というのがメリットの一つです。

 

 

株式会社と持分会社の違い

 

上に書いたように持分会社にも3種類の形態があります。

違いは色々あるのですが、1番の違いは、「社員の責任の度合い」ということになります。

 

株式会社であれ持分会社であれ、出資をすると会社の債務(借金)について一定の責任が生じます。

この責任は、「無限責任」と「有限責任」の2種類に分けられます。

 

無限責任とは、出資した金額に関係なく、会社の借金を無制限に支払う義務を負うことを言います。

例えば、仮に100万円しか出資していなくても、会社が1億円の借り入れをしていて会社が支払い不能になった場合、

出資者が個人的に1億円の返済義務を背負うことになります。非常に厳しいですね。

 

これに対し、有限責任とは、出資した金額を限度に責任を負うことを言います。

これは株式会社をイメージしていただくと分かりやすいでしょう。

 

例えばある会社の株を100万円で買った(出資した)とします。

会社の業績が悪化したとしても、株主には出資した100万円が返ってこないだけで、それ以上の責任を負うことはありません。

会社に1億、1000億の負債があったとしても、株主の負う責任は出資した100万円だけです。 これが有限責任です。

 

株式会社は有限責任ですが、持分会社は有限責任にするか無限責任にするか、もしくは両方ミックスにするかを選ぶことが出来ます。

これが3種類の形態の大きな違いというわけです。

 

  合名会社=無限責任社員のみ

  合資会社=無限責任社員と有限責任社員(各最低一人以上)

  合同会社=有限責任社員のみ

 

さて、この中で皆さんならどれを選びたいと思いますか?

無限責任社員は厳しすぎるのではないか!という声がこちらまで聴こえてきそうです。

 

そうですね。もちろん合名会社・合資会社にもメリットはあります。

ですが、現実的には合同会社を選択するケースが多いようです。

 

合同会社は、廃止になった有限会社の代わりという意味もあるようで、 一般的な会社を作る際には、株式会社か合同会社のどちらかを選択ということになります。